肩書き
肩書き
という社会的地位にずっと苛まれていました。
私は
離婚して、誰々さんの奥さんっていう肩書きを手放した。
わかっていたけど、独身に戻るのとは違う喪失感がいつもはなれなかった。
いきなり、シングルだからってかあからさまに母親達から冷たいあしらいをうけた。そんなに誰かの奥さんってえらいの、って胸ぐら掴みかかりたい衝動もたびたび経験した。
私って何者?
宙ぶらりんの中で自分探しの日々。
よくいう引き寄せの法則はさておき、
ご縁は必ずある。
じぶんが前向きになると、前向きな人達とご縁ができるようになる。
今はそんな人達のおかげで、
生かされているなぁ、と思うし、
自分の過去も肯定できるように。
私は小さい頃から、
食に関心が強かった。
自分の気持ちが伝わりやすいから。
3歳から包丁持ち、
とにかく寝ても覚めても作るのが好き。
美味しさを追求するのが好き。
短大で栄養士をとり、調理師も。
デザインの追求を求めて製菓専門学校へ。
仏にお菓子修行。
製菓学校の助手、
超一流シェフのパティスリーに入店
マネージャーの楽しみをしる。
パートナーと出会い、
夫婦でフレンチの店を経営。
定休日には自宅教室、
パンの移動販売から、
週末パン屋に。
拠点が変わった事で、
全てを失う日々からの現在への
転換期がありました。
そして今、
私は料理家の道を進もうと決めました。
人によって欲しいものは千差万別だけど、
私が欲しかったのは自分らしい肩書きで
自分の拠り所、原点だと気づきました。
上手くいく、いかないより、
喜んで貰えるイメージが日夜自分を動かしていた。
今日から 料理家 としての一歩を踏み出したいと思います。