左手人差し指の勲章 *1
小さい頃にできた左手人差し指の包丁傷。
もう当たり前すぎて私の体の一部になっていますが、
思い返すと3歳の時に、その当時は子供用包丁なんて存在しませんでしたから大人と同じ包丁で我が家の畑でとれたほうれん草の茎、今でも鮮明に思い出せましたが、
根と茎の境のピンク色の部分を切り落とすのに、誤って自分の人差し指を深く切り込んでしまいました。
当時変わった子供だったのでしょう。痛みよりも3歳で包丁を持ったという誇らしさのほうが強く、その後も包丁を怖がることなく、お友達のようにとらえるようになりました。
日々の忙しさに、手荒れは気になっても、指の傷は忘れていました。
私はこの勲章とともにこの料理にかかわる人生をスタートしたんだなあと感慨深く思いました。